サプリメントの形状と吸収
サプリメントの形状の違いによって吸収効率が異なることが、
米国のPDRに記載されております。
1、タブレット(打錠):10%
2、ハードカプセル:20%
3、ソフトジェル(ソフトカプセル):30%
4、皮膚からの経皮:45%
5、液体摂取:50%
6、筋肉注射:90%
7、舌下(ミスト):95%
8、静脈注射:100%
(Physicians’ Desk Reference, NPPDR No. 18:676, 1997.)
成分特徴や粒(タブレット)を固めるときの賦形剤や圧力等によっても変わりますが一つの参考となります。
より吸収されやすいものを考えるのであれば、タブレットよりもハードカプセル、ハードカプセルよりもソフトカプセルとなります。
この剤型は配合する成分特徴、配合量、コストなどを考慮した上で選択することになります。
粉末原料の場合は打錠とハードカプセルが適します。
粉末原料は水溶性ビタミンやミネラル、グルコサミン、ブルーベリーなどがあります。
ソフトカプセルはオイル原料、油溶性原料が多く配合できます。
オイル原料は、魚油(EPA/DHA)、シソ油、ルテインなどがあります。
また、コラーゲンやグルコサミンは粉末原料なのでタブレットかハードカプセルという選択ができますが、1日摂取量が多いため粒数が多くなってしまいます。
吸収ではハードカプセルを選択したいですが、多くのハードカプセルを1回で飲むのは、口の中で水に浮くため大変です。
そのため、コスト的にも比較的安価なタブレットで製品化されているものが多いです。
液状(ドリンク)に関しては水に溶けやすい粉末原料や液体原料が使用できます。
味調整のために、果糖ブドウ糖液糖などの糖分や香料を多く配合してしまうものもあります。
吸収されやすい液状で糖分が多いと急激な血糖値の上昇もありますので気を付けたいものです。
サプリメントは、食物繊維や乳酸菌などを除き、体内(腸から中)に吸収されて初めて意味を成すものです。
ですから、サプリメントの形状を気にすることは意味があります。
また、それ以前に吸収力を上げる食事の仕方を気にしたいものです。