新型コロナが感染拡大した影響で、サプリメント先進国である米国ではサプリメントの利用が増加しています。

日本と違い米国では医療保険制度がなく、救急車を利用すると数百ドルかかります。そのため、交通事故にあっても被害者が救急車は呼ばないでくれと切願する状況もあるくらいです。

多額な請求はそれこそ死活問題、それぐらい医療費の負担が脅威であることから、自分の身は自分で守る事に真剣です。日本において免疫力を高めるため、サプリメントを増加させようと行動に移した人がどのくらいいるのでしょうか?

米国で新型コロナの感染拡大以降、注目されているサプリメントは、マルチビタミン、プロバイオティクス(乳酸菌の生菌)、メラトニン(日本では食品として認められていません)、魚油(DHAやEPA)とのことです。

また、米amazonの2020年4月初旬の売れ筋としてビタミンCやエルダーベリーがランクインしているようです。

公益社団法人 日本ビタミン学会では、「新型コロナに対する予防効果の治験はないが、ビタミンA、ビタミンB6、ビタミンB12、ビタミンC、ビタミンD、ビタミンEおよび葉酸を含むいくつかのビタミンや、亜鉛、鉄、セレン、マグネシウム、銅などの微量元素(ミネラル)は、免疫系の細胞や組織を支える上で重要な役割を果たす」、「微量栄養素の欠乏または不足は、免疫機能に悪影響を与え、感染に対する抵抗力を低下させる可能性がある」という見解が出ています。

参考までに、新型コロナに対する予防効果ではないですが、茶カテキンにはインフルエンザウイルスの表面にある突起に結合し細胞表面にウイルスが吸着するのを妨げる機能があることを静岡県が紹介しています。

シンガポールにおいては、新型コロナウイルスの治療薬を目指し、国立大学がココナッツオイルに含まれるラウリン酸の抗ウイルス剤として研究が開始されたようです。

いずれも、当然ながら新型コロナウイルスに効果があるというエビデンスが出たものではありませんが、サプリメント、栄養強化は当然、免疫に関与できる成分として注目されています。

一方で残念ながらエビデンスの確認も無しに「新型コロナウイルス 感染予防サプリメント」などと、新型コロナ予防の表示をしている販売事業者がいるようです。

消費者庁はこれに対し2020年3月10日、27日に事業者に対して改善要請を出しており、改善要請を出された事業者は計64社、そのうち健康食品事業者は54社とのことです。

身体の免疫を向上させるには栄養が不可欠であり、サプリメントも有効かと思います。しかし、新型コロナウイルスに対するエビデンスが出ているわけではないので、業界全体の信頼を損ねないためにも販売者様には慎重な対応を頂くことを願います。