骨粗鬆症の原因とお勧めの栄養素、食事

執筆者:あらたけ かなこ

骨の量が減っていき、骨が弱くなってしまった状態が骨粗鬆症です。骨粗鬆症になると、骨折しやすくなってしまい、背骨が体の重みでつぶれたり、背中が曲がって、姿勢が悪くなるなど日常生活に支障をきたしてしまいます。今回は、骨粗鬆症の原因とお勧めの栄養素、食事についてご紹介します。

骨粗鬆症の原因

骨粗鬆症は、日本に約1000体の中で骨は生きていて、骨芽細胞によって骨形成され、破骨細胞によって骨吸収されています。新たに作り、溶かして壊すことを繰り返し、通常は、骨吸収と骨形成のバランスが保たれた状態です。

しかし、この骨吸収が上回る状態が続き、バランスが崩れてしまうと、骨量が減少することとなり、骨がもろくなってしまいます。骨粗鬆症は、骨強度が低下することで、骨折しやすい状態になっており、骨密度、骨量の2の要因が原因となって引き起こされます。

骨粗鬆症は、痛みを感じないため、症状が出るまで気づかないこともあります。転ぶなどのちょっとしたことで骨折してしまう、脊椎が圧迫して背骨を骨折してしまう、手首の骨、太ももの付け根の骨が折れるなど体の様々な部位を容易に骨折してしまいます。

性別では女性に多くみられ、特に閉経後の女性は女性ホルモンであるエストロゲンの減少、老化が原因の一つとなっています。

骨粗鬆症予防には、食事が大事

骨粗鬆症が原因で起こる骨折は、高齢者に多く、生活の質を低下させる原因となります。骨粗鬆症を予防するためには、食事が大事です。

骨を形成するカルシウム、マグネシウムを十分に摂り、カルシウムの吸収に必要なビタミンDなどのビタミン類をバランスよく摂ることが必要になります。また、運動不足も骨粗鬆症の要因になるため、適度な運動を心がけるようにしましょう。

骨粗鬆症にお勧めの栄養素と食事

骨の重要な構成成分の一つがカルシウムです。

カルシウムは血液中にも存在しており、一定の濃度を保っていますが、カルシウムが骨に取り込まれることにより、新しい骨が作られます。古くなった骨は、カルシウムが骨から溶け出し、常に新しく置きかわるようにして、骨の強さを保ちます。

カルシウムが不足すると、骨からカルシウムが取り出され、骨量が減少してしまいますので、まずはカルシウムを十分に摂るようにしましょう。

カルシウムの吸収を促進するビタミンDは日光に当たると体内で合成されます。魚介類、キノコ類、卵類にも含まれますので料理に取り入れるようにしましょう。

また、骨への取り込みを助けるビタミンKは、小松菜等の葉物野菜、納豆に含まれています。大豆に含まれるイソフラボンは、エストロゲンに似た働きをして、エストロゲン減少を補い、骨粗鬆症予防に役立つといわれています。

栄養素を過不足なく取り入れるためにも、1日3回規則正しく、バランスのとれた食事を取ることが大切です。

まとめ

骨粗鬆症は、転倒するだけで骨折するほど骨がもろくなった状態です。一度、骨折を起こすと、再骨折のリスクが高まり、日常生活動作を阻害され、身体能力の低下、死亡の原因にもつながります。骨粗鬆症を予防するには、カルシウムだけでなく、バランスよく様々な食事を取ることが重要になります。日ごろの食生活、生活習慣を見直し、骨粗鬆症予防に努めましょう。

参考文献

 

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https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/osteoporosis.html

骨粗鬆症予防のための食生活|e-ヘルスネット
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/food/e-02-007.html

骨粗鬆症|e-ヘルスネット
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/food/ye-043.html

リン|e-ヘルスネット
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/food/ye-038.html

骨粗鬆症リエゾンサービス|日本骨粗鬆症学会
http://www.josteo.com/ja/liaison/doc/1_2.pdf

日本食品成分表七訂|医歯薬出版株式会社
各論ミネラル|厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/content/10904750/000586565.pdf

日本食品成分表七訂|医歯薬出版株式会社
骨粗鬆症|e-ヘルスネット
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/food/ye-043.html

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