副腎疲労症候群

アドレナル・ファティーグ・シンドローム

うつ?
なまけ病?
いえいえ、副腎疲労(症候群)です。
 
副腎疲労症候群とは頑張りすぎた副作用とも言えます。

【副腎疲労症候群とは】

疲れやすい、疲れが取れない、6時間以上の睡眠時間に関わらず朝起きられない、夜に寝られない、忍耐力が落ちた、喜怒哀楽が激しくなった、集中できない、インフルエンザなどの季節の流行に敏感になったなどの免疫力低下の症状・・・。

自己診断でも医者でも病気と診断されづらく、検査をしても問題は出ない、慢性的な疲労状況に対して人に理解されず、自分の意志に反して疲労状態が継続する症状がある場合、「副腎疲労症候群」と考えられます。 

この場合、「初期から中期症状の社会人」であれば無理にでも身体を引き起こし、自分の身体の悲鳴に見て見ぬフリをする場合が多く、無理が積もり重なると、ある日突然スイッチが切れたように朝 身体を起こすことができなくなってしまいます。

多くの病院ではまだ「副腎疲労症候群」が認知されていないため身体の異常が見つけにくいこと、「やる気がでない」症状から周りだけでなく自身でも「鬱(うつ)症状」、「なまけ病」であると判断しがちです。


「副腎疲労症候群」の症状は鬱症状と似ていますが、鬱の診断をされた場合、鬱病に対応する投薬をされても症状が改善されず薬の副作用を受けることも考えられ、この副作用でさらにストレスが溜まることも考えられます。

この副腎疲労症候群の初期症状を持っている人は多いと思います。

初期症状を持っているのに気づかず、ひどくなる傾向を避けるためには、なによりも「副腎疲労症候群」という症状があることを自分自身が「知る」ことが重要です (けして周りが評価をするような精神論、根性論な問題であったり、「鬱(うつ)症状」、「なまけ病」ではないということです)。


「知る」ことで冷静に自己判断をすることができ、初期の身体の悲鳴に気づき、思い当たる原因を特定、そして対応をすることで早期に「副腎疲労症候群」から抜け出すことができます。
 
「副腎」とは身体の背面、左右一対2つの「腎臓」の上にあるクルミほどの大きさの小さな臓器。

名前から泌尿器である腎臓の補佐をする…と想像しがちですが実は腎臓とは直接の関係はなく、重要なホルモンを分泌する内分泌器です。

英語ではアドレナルですが(名前の通りアドレナリンも副腎髄質から分泌されます)、生命を司る重要な臓器であるため、海外では別名「mighty organ(マイティーオーガン)=全能の臓器」と認識されています。

おそらく多くの病院では腎臓の病気としてアジソン病(副腎機能が非常に低く充分な量のホルモン生産ができない重篤状態)、クッシング病(ステロイド薬がキッカケとなる場合が多く、コルチゾールやアンドロゲンが過剰に分泌しお腹まわりに脂肪がつき、顔は真ん丸の「ムーンフェイス」となる症状) しか認識されないことが多いと思われます。

「副腎疲労症候群(アドレナル ファティーグ)」とは、上記2つの病気のように明らかな兆候まで至っていない状況でありながら原因不明の不調があり、多くの病院では治療の対象として認識されない症状です。(時に精神科にまわされて鬱診断されることもあります)

しかし、この副腎疲労症候群を理解することで原因不明の体調不良や慢性疲労、無気力から抜け出すことができ、また早期発見により大切な場面での免疫力の低下や、アレルギーの悪化(発現)、不眠等を抑える身体作りが可能となります。