PMS(月経前症候群)対策 「生理前も元気に快適に過ごす食事の秘訣」
「生理前はイライラして、ついつい周りにあたってしまう」
「生理前は眠くなる。日中も眠気があり、何をするにもやる気がおきない」
こうしたPMS(月経前症候群)のお悩みを少しでも軽くしたい。
そこで本コラムでは、生理前も元気に快適に過ごすための食事の秘訣をご紹介します。
ホルモンバランスのカギを握るのは「脳」
PMS(月経前症候群)の症状は月経周期に伴うホルモンバランスの変化が原因の一つと考えられています。そのため普段からホルモンバランスを整えておくことが大切です。
ホルモンバランスを整えたいときに注目してほしいのが「脳」です。
脳にはホルモンの調整という重要な働きがあります。
そのため脳のエネルギー源をしっかり確保して脳機能を安定させておくことで、ホルモンバランスが整いやすくなります。
脳のエネルギー源となる栄養素は「炭水化物」
脳の主なエネルギー源となってくれるのは炭水化物です。そのため炭水化物をしっかり摂ることで脳機能を安定させることができます。
炭水化物を多く含む食品はいろいろとあります。お米やパン、麺類、お菓子類など。
中でも一番おすすめの食品は「お米」です。
なぜならエネルギーの持続力があるからです。脳は24時間働いており、エネルギー消費がとても多い臓器です。安定的にエネルギー源を確保するためには、腹持ちの良い食品が最適です。お米を食べたときとお菓子類を食べたとき、腹持ちの違いを感じたことはありませんか?お米は腹持ちが良く、脳のエネルギー源に最適です。
また、朝食に炭水化物を摂っておくことで、昼・夜の血糖値が安定し、血糖値の急上昇を防ぐことができます。
血糖値の急上昇は急降下を引き起こし、イライラの原因にも繋がります。血糖値を安定させることでPMS(月経前症候群)の症状の一つであるイライラも和らげることができます。
さらに食事の力を引き出す食べ方
食べ方を意識することで、さらに食事の力を引き出すことができます。
お米に雑穀を混ぜて栄養価アップ
雑穀はビタミン、ミネラル、食物繊維が豊富で天然のサプリメントとも言えます。お米に雑穀を混ぜて炊くだけの簡単なひと工夫で、栄養価が格段にアップします。
また、雑穀にもいろいろな種類があるため、PMS(月経前症候群)の症状に合わせて活用されることをおすすめします。
例えば、肌荒れが気になる方にはたんぱく質を多く含む「はとむぎ」、便秘の方には食物繊維が特に豊富な「おおむぎ」がおすすめです。
自分の体調や目的に合わせて自由にカスタマイズできる食品です。
よく噛んで脳に刺激をおくる
よく噛むことでしっかり消化吸収できるということはもちろんですが、よく噛むこと自体が脳に刺激をおくります。1日3回、定期的によく噛んで食べることで、脳機能を安定させることに繋がります。
また、1日3回よく噛むという食事のリズムを通して生活リズムも整い、睡眠の質を高めることにも繋がります。PMS(月経前症候群)の症状の一つである日中の眠気を改善することにも繋がります。
楽しく美味しく食べる
全く同じ食べものでも、「どんな気持ちで食べるのか」。これは私たちの体にとても大きな影響を与えています。
例えば「体に良いものをあれもこれも頑張って食べなくては」と気が張っていると、体も緊張状態になりうまく消化吸収ができません。
食べることを楽しみながら、美味しさを味わいながら、リラックスして毎日を過ごすことが大切です。
いかがでしたか?
生理前も元気に快適に過ごすためには食事は大切な要素です。
食べたもので私たちは作られています。だからこそ、これからのあなたは「これからあなたが何をどのように食べるか」で変えていくことができます。
食を味方につけて元気に快適に過ごしていきませんか?
参考文献
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/heart/k-02-005.html
女性の健康推進室 ヘルスケアラボ 厚生労働科学研究費補助金を元にした「女性の健康の包括的支援政策研究事業」の一環
http://w-health.jp/monthly/pms/